コマンタレブー
ヒーラーのYuka Mercusです。
私は旦那さんを病院ではなく
在宅で看取りました。
そろそろ危ないかもとなった頃
今までのホームドクターから
痛みを取ることに特化した
緩和ケアもされているペインクリニック
のドクターに変更しました。
この先生は本当にありがたかったです。
ずっと旦那さんの余命に向き合ってこなかった
義実家に
恐らくいついつ頃だと思います
と伝えてくれました。
義実家もようやく腹をくくってくれたように
思います。
くくらされたのかもしれないけど。
受け入れてないなと思えるような
発言はこの後もみられたし。
“家で看取る”
イメージつく？
看取るってね、
ひたすら、
ただひたすら
できなくなること
を受け入れていく
ということ。
気になる症状がでても
もう薬も使えない。
本人も飲めないし、
投薬が別の症状を悪化させてしまう。
たくさんもらっていたお薬も
亡くなる1週間前にはずいぶん減りました。
昨日できていたことが今日はできない。
せん妄がひどくなってきて落ち着かせる
鎮静すら、
亡くなる数日前になったらできない。
これはびっくりしました。
うろ覚えでごめんなさい。
確かドクターに落ち着かせる薬をするか聞かれたんですね。
使ってしまうと痛みは感じないけど寝てばかりになるから、
コミュニケーションは取れない。
姑はギリギリまで本人の意識があることを望みました。
私は痛みから解放させてあげたい気持ちもあったのですが、
姑の納得するやり方に合わせました。
“姑”の悔いが残らないようにしないと
後々攻撃されると思ったから。
“嫁”という立場上引かざるを得なかった。
落ち着く薬をしなかったことで、
意識はギリギリまでありましたが、
せん妄が出だして、
“本当に辛そうに見える時”に
(せん妄が出だすと本人は痛みを感じていないと言われています)
落ち着く薬はもう使えなかったんですね。
今使わなかったら後々使えないということを
ちゃんと教えてほしかったなあ。
この時期の
食べてほしい
飲んでほしい
は家族のエゴになってしまう。
食べないから点滴
飲めないから点滴
はもうできない。
食べていなくても、
飲んでいなくても
本人は苦痛を感じていない。
ガーゼで口を湿らせる程度。
耳は最後まで聴こえているらしいから、
マッサージと話しかけをとにかくしていました。
本人のようで本人ではない感じ
本人もあの世とこの世を行きつ戻りつ
している感じ。
“生きて”はいる
でももう“会話”はできない。
旦那さんであり
旦那さんではない
個というものが徐々になくなっていく。
苦しそうに見えても、
本人の意識はもうない。
肉体は少しでも酸素を取り入れようと
下あごを上下させてパクパクとあえぐような呼吸をしている。
ゆーっくり、ゆーっくり
そして呼吸が止まる。
私の大好きなミュージカル
『ポーの一族』の中に
『ゆうるりと』という楽曲があります。
♪ ゆうるりと ゆうるりと
時が流れ やがて止まる
変わってゆく体
緩く流れる血
冷たく凍える体
喉元から 指先から
体の中で 何かが分かれ
生まれてゆく
ゆうるりと ゆうるりと
看取りで旦那さんのそばにいる時
この曲が頭の中に流れていました。
ゆうるりと
緩く血が流れ、やがて止まる
冷たく凍えるからだ
人間としての肉体の死が描かれているように感じます。
ポーの一族はヴァンパネラですから、
この後にヴァンパネラとして生まれ変わり
新しい肉体に変わりゆく様子が描かれているのですね。
これを書いた萩尾先生はすごい。
ただひたすら
受け入れる
死に触れる機会が減っている昨今
葬儀やペットの死で
死を感じる瞬間はあるけれども
さっきまで生きていた人が
もう動かなくなる瞬間ていうのは
筆舌に尽くしがたいものがあります。
最後の最後まで治療をしたいのなら、
1分1秒長く生きたいのなら、
病院をお勧めします。
弱りゆく家族を受け入れ、
最後できる治療は少ないかもしれない、
でも家族と少しでも長く一緒にいたい。
それが在宅で看取るということなんです。
どっちがいいか、正解かではありません。
どちらが自分と家族にとって負担なく
自分達らしいお別れができるのかを
話し合ってみてください。
※あくまで私の個人的な意見です
読んでくれてありがとう💕
Bon voyage
yuka🌹
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闇から抜け出したい人おいで
『虹から吹く風 yukaさん、あのね』
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